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木造長大梁

相談室

村民ホール階段

 朝日村の新庁舎を見学する機会があった。村産木材を多用して造られた庁舎に入ると、温かみのある感じを受けた。村民ホールに樹齢160年と300年の檜の丸太が使われていた。

 旧庁舎は昭和11年建築で築80年以上経過していた。長野県で一番古い庁舎とのことであった。新庁舎建設の検討は平成23年7月から始まった。この年の3月に起こった、東日本大震災が契機となっている。村の87%

エントランス檜丸太

が山林で、その60%がカラマツであるため、村産カラマツを主体とした建物になっている。内装は村産7種類の木材を使い、部屋ごとに樹種を変えている。大会議室は村産天然カラマツ、第4会議室村産ヒノキ、第5会議室村産アカマツ、応接室村産ケヤキ、相談室も部屋ごとに樹種を変えている。驚いたことに、テーブルの天板も部屋の樹種に合わせて特注されていた。事務室は、29m×17mを無柱空間としている。これだけのスパンを木造で無柱とするために、信州型接着重ね梁(Bタイプ)を採用している。軒の長さを2.5mと長くして木造建築を保護する工夫もされている。建物がL字型になっているのも、強い季節風や寒さを防ぐためである。

 地下約10m以深の地温は年中一定である。そのため安定した地中熱を有効活用している。エアコンのような風や音がなく、静かで柔らかな温度調整であった。屋根には太陽光パネルが設置されていた。