長野県のMM患者会の会長が亡くなられた。難病を宣告されたら誰しも悲嘆に暮れ、他人のことまで思いやることはできないであろう。会長は同じ病に苦しむ人が他にもいるだろうから、患者会を作ろうと早速行動に出た。自らの病気を新聞に公表し仲間を募った。2012年6月、初回は13名が集まった。専門医も加わり心強い勉強会が始まった。常念岳に見守られ、常に治癒を念ずる会として発足した。

 病気になったことを悲観しない、一日一日を大切にし、家族や友人を大切にする。病のご縁でこうして皆さんと知り合えた。常に前向き、好奇心の強い方だった。誰にも分け隔てがなかった。

 着物、お茶、お花の先生、面倒見がよくて行動的。会の通知はいつも毛筆のお手紙。国内や外国までも、着物など日本文化を広め紹介してきた。正月面会に伺ったとき、ずいぶんお痩せになられたので、おいしいものを一杯食べてくださいと申し上げた。食べられないことは私自身も経験し十分承知していたが、そう言はずにはいられなかった。葬儀には多くの方が参列した。
 ご冥福をお祈り申し上げます。