宝光社階段

 戸隠神社は、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなり、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻んでいる。古くから水の神、農耕の神として信仰されている。戸隠神社には氏子がいない、その代わりに講(こう)という組織がある。辞書によると、講とは、同一の信仰を持つ人々による結社である、と記されている。神社・寺院へ参拝するための多くの講が作られるが、これらの参拝講では、講の全員が参拝に行くのではなく、講の中から数人を選び、代表して参拝する「代参講」である。講員は農家が多い。

 今年は、講の世話役から私に代参の依頼があった。私の組からは他に一人、計2名であった。前日宿坊に宿泊し、翌朝早朝神社に参拝しお祓いや祈祷を受けた後神楽を拝観する。天照大神が天の岩戸にお籠りになった神話に由来する岩戸神楽である。約2時間にわたり各種の舞が披露される。我が組の他にも、善光寺平一帯から、また糸魚川からの講もあった。各地の講はお決まりの宿坊があるようだ。我々は宝光社前の宿坊で宝光社に参拝する。宿坊の主人は聚長といわれる。聚長は信仰する者に神札を頒布し、神楽奉納の手配をし、代参者の食事と寝床の世話をする。また、戸隠神社の運営や神事にも携わる。神主は神様と人の仲を取り持つ、聚長は神社と人を繋ぐ。
 宮司、神主、神官の違いが判りづらいので調べてみると
 宮司:神職階級で最も高い階級、その神社に一人しかいない。神社を持っている。
 神主:その神社の神職たちの長を指す言い方、その神社に一人しかいない、宮司と兼ねることが多い。
 神官:神に仕える事を国(官公庁など)から命じられた役職。現代の神道に神官はいない。宮司や神主は自由職なので神官ではない。
とある。高齢化で講員の数は減っている。家に帰り、講員にお札を配り経費を集金してお役目は終わる。
 代参についてはこんな話も。
http://sukagawa-kankoukyoukai.jp/blog/?p=8164