堤頂を歩く

堤頂部 かつては森林鉄道が通っていた

  関西電力の協力により三浦ダムを見学する機会を得た。午前中は「木曽川水力開発の歴史と電気事業の変遷」をパワーポイントでわかりやすく講義していただいた。福沢桃介(電力王)、松永安左エ門(電力の鬼)のお話も聞けた。午後は三浦ダム見学であった。三浦ダムは1日かけてでも見たいところではあるが、時間の都合で約1時間半ほどとなった。上松からダムまで約80分。その間は歴史的土木構造物や昭和59年の長野県西部地震、御嶽山の噴火の説明もあった。

 長野県西部地震は、御嶽山南麓を震源とし震度の浅い直下型であったため、大規模な山腹崩壊を起こした。当時村には地震計がなかった、震央では震度7ではなかったかとも言われている。途中で見られる土木構造物としては濁川の砂防ダム、大滝川の自然湖、大滝森林鉄道跡、鬼淵鉄橋、大鹿淵橋などがある。森林鉄道以前は、河川を使った木の搬出であったが、水力発電のために森林鉄道に変わっていく。

 木曽川は、水量が豊かで流速もあるため、水力発電に適している。現在木曽川には33の発電所がある。日本で始めて電気による灯りがついたのが明治11年。木曽川にできた最初の発電所は明治44年に完成した木曽川発電所である。発電方法により、ベースロード電源(コスト低、出力一定)、ミドル電源(コスト中、出力変動可能)、ピーク電源(コスト高、出力変動容易)に分けられ、発電エネルギー源を使い分けている。電気は貯められないため、こうして需要と供給のバランスを保っている。

 三浦ダム(発電所)まで80分結構遠いですね。三浦ダムは昭和17年10月完成の重力式ダム。貯水量約5,548万トン(諏訪湖の約90%)、堤体標高EL1304m、堤体長290m、堤体高83m、ゲートはローラーゲート2門を有する。本地点の年間降水量は3500mm日本の平均が1700mm(学生のころは1600mmと聞いたが)である。三浦発電所は昭和20年1月発電開始、フランシス水車のダム式発電である。認可出力7700kW、使用水量17.5m3/s、落差52.7mである。

監査廊

ダム湖

水車発電機

水車(発電機の下の階にある)