「機密重要書類焼却ノ件」、敗戦のわずか3日後に、松筑地方事務所長が管内町村長にあてた通知。その速さに驚く、とてもお役所仕事とは思えない。99%の自治体がそれに従ったらしいが、それをさすが日本、と受けとめるか。

おそらくは、多くの住民を戦場に送った自責の念(=良心)から、その兵事係は極秘に関係書類を保管したのだろう。もちろん戦争は兵事係個人の責任ではない。軍命令に反しての機密書類保管は生きた心地もしなかったであろう。それでも、この事実を後世に伝えなければ、という正義感が勝ったのだろう。 

役所はどちらを向いて仕事をするのか。上司のためか、市民のためか。所長と一兵事係の仕事に対する心を知ることができる。