中野市景観・美化推進協議会主催の「なかの景観ウォーキング2014」に参加してきました。目的は、”豊かな自然や歴史文化と調和した、ゆとりと潤いの景観を発見する”です。

 コースは「疎水百選」に選定された「八ヶ郷用水」です。夜間瀬川の中野扇状地に発達した八つの郷村の基礎となった水路です。水田221ha、畑294ha、計515haの受益地を有しています。

出発前 陣屋  

 集合場所は中野陣屋前広場でした。ここから左回りに図の赤線の道順で一周しました。路程約10km。中野陣屋は江戸時代に中野天領を治めていたところで、明治になって一時中野県庁となり、その後長野市に県庁が移されました。夜間瀬川が南から北(図の下から上)に流れ、松崎地籍で取水され中野扇状地に流下しています。

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 受付でおやきと水をいただきました。高梨城址を左に見て東山に向かいます。東山の裾野を北上して、泰清寺、常楽寺と更科堰に沿うようにして取水口に来ました。

 松崎分水槽は、6本の水路に分水しています。分水量の割合は大正9年の水利費の割合となっています。築造は昭和7年ですが大正9年以降水利費を徴収していなかったためこのようになったそうです。北に高社山が望めます。中腹までブドウ畑で、そこから上は山林とはっきりと分かれています。

 木島平村の倉下川から深沢堰が引かれ、その用水の下がブドウ畑となっているため、等高線ではっきりと分かれました。深沢堰の取水に当たっては下流への水量確保のため、高標山付近から三沢川に同等水量を補給する「為替」を行っています。ここで休憩し、復路は用水に沿って下ることになります。若宮堰は石積み護岸が残っており、結構な流速がありましたが、ほたる水路となっていました。

 深沢堰

 ここから、一本気堰を横断し吉田堰に向かいます。吉田堰の下流は水不足に苦労したためか、途中に水番詰所がありました。ここで水の番をするのです。さらに下って一本木公園に到着です。バラの美しい公園です。6月にバラ祭りがあります。秋のバラが咲いていました。公園内には旧中野小学校も保存されています。昔の学校は趣があります。

 

 

 公園で一休みして、西条堰に沿って南下、立派な基礎と土蔵は文化遺産として残したいものです。水神様を祭った武水穂神社で参拝です。松崎にあった水神様が、洪水でここまで流されてきたのだそうです。武水穂神社の水神祭は毎年11月28日、奇しくもその日は私の誕生日でもあります。

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IMG_2444 ぼたもち積み

 法運寺のイチョウを見て陣屋に戻りました。陣屋にはぼたもち積みの石垣がありました。ふっくらとした、いかにもぼたもちを積んだような柔らかい感じが、私は好きです。一つ一つ加工して積み上げるとても手の込んだ積み方で、財力のある施主の証でもあります。

中野市景観・美化推進協議会の皆様、細部にわたるお心遣い、ありがとうございました。