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Ⅰ 硝酸性窒素汚染

 地下水や河川水に含まれる硝酸性窒素が湖沼などに多量に流入すると、湖沼の富栄養化の問題を引き起こす。硝酸性窒素汚染の主な原因は、農地で用いられる肥料、家畜の糞尿、生活排水である。生活排水は下水道の整備により適正処理が進んでいる。硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の環境基準は 10mg/L 以下に設定されている。硝酸性窒素の環境基準が設定されたのは平成 11 年である。
 今日の研修は、長野県南部の村の水道水源(地下水)の硝酸性窒素汚染の事例であった。帯水層が広く浅い、お茶の栽培、肥料の蓄積。

1 対策方針として
影響を与えるもの(汚染物)
分かっていること(地層、地下水汚染)
調査方針を整理する(地層構造=柱状図、地下水面分布と流向=水位観測、汚染実態=水質調査、地下水利用実態=アンケート)

2 現地の地層層序
基盤岩の上に帯水層があり、帯水層の中に薄いミソベタ層(現地の呼び名)がある。(汚染経路断面模式図、汚染区域図)

3 地史と暮らしとの関連
実体の可視化、高濃度汚染域の分布、汚染源の特定。

Ⅱ 上田泥流
 上田泥流は黒斑山の爆発で山体がくずれ,岩屑(がんせつ)なだれが流下し,その下流部で水と混じり泥分の多い泥流になった。大規模で被害も著しく大きい。上田泥流が太郎山山系の小河川をせき止め、巨大な湖を誕生させた。約1万年間湛水しその後低湿地となった。
 上田泥流は柔らかく掘削しやすい。それでいて崩れにくい。切り立った崖で容易に堀ができた。上田城は難攻不落。

Ⅲ 本日の研修のまとめ
・大地の姿かたちには必ず意味がある。
・自然には歴史がある。
・自然の要素を分類・再構成し事象の共通性や差異を捉える。
・自然の挙動を事前に予測し、人の行為と自然環境との良い関係を保つ。

そのために我々に求められること。
・課題解決のための、本質を探究する確かな目。
・知見を暮らしに役立てる。
・直面する課題を受け止める勇気。課題解決への柔軟な発想。